推拿とドライアイ
目は粘膜で覆われており、常に潤っていなければならない器官の一つです。
秋から冬にかけては、徐々に空気が乾燥してきます。
目の潤いももちろんその影響を受けています。その一方で、スマホなどの使い過ぎなどで
目を酷使している人は多いと思います。
この季節、
ドライアイで目の充血や目の痛みなどを訴える人はとても多く、そのような時ほとんどの方は『放置する』か『市販の目薬をさす』といった方法で対処するというのが現状です。
中医学では、
目は『肝』と関係が深く常に『気血』に滋養滋潤されていると考えます。
ですから、推拿ではドライアイや眼精疲労による目の充血や痛みに対しては
目の周りのツボ《たくさんあります》にプラスして、
肝の経絡のツボや気血を補う働きのあるツボをよく使います。
あと、
自分でできる『自我推拿』を指導します。目は、自分で簡単に刺激できるで、この『自我推拿』は非常に有効です。
人差し指、中指、薬指の腹もしくは親指の関節を使って眼窩に沿って刺激します。
少し強めの刺激がポイントです。非常に
即効性があるので是非試してみてください。
『自我推拿』の資料
薬膳的には
、『枸杞(クコ)』がお勧めです。炒め物や煮物、スープやサラダのトッピング、
デザートなどなどなんにでも合います。そのまま
『中医的サプリ』としてそのまま食べてもいいですし、菊花と合わせて
『杞菊茶』にして飲んでもいいです。
枸杞は、気が上がりすぎることによる
高血圧や頭痛にも効果があるほか、肝や腎の働きを強め、補血作用・滋養強壮作用に優れ、
虚弱体質・過労などにも効果があるといわれている
不老長寿の妙薬です。
枸杞入り薬膳カレー(右)
『推拿(すいな)』は、中国古来から伝わる『ツボ』・『経絡』を使った自然療法です。
『推拿(すいな)』では、皆さんの身体の状態に合わせて『ツボ』を選んで刺激します。そうすることで『気血』の流れが活発になり身体の状態が良くなっていきます。
『小倉養生所』では、上海発祥の『滾法(こんぽう)推拿流派』の代表的手法であるゆらぎの手法『滾法(こんぽう)』を中心とした手法を使って施療します。
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