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2012年11月16日

今期、推拿塾始動!

1995年春 20代半ばで『推拿(すいな)』に出会い、魅せられ

現在、杵築で中国医学推拿整体小倉養生所を開いています

小倉一彦(おぐらいちひこ)です

公式HPはこちら⇒http://www6.plala.or.jp/ogura-youjou/

先日、新しく入塾した3名の初講義がありました。

プロ養成の推拿塾本科上級コースは“随時入塾制”なので、入塾するとまず毎週日曜にある推拿塾本科上級コースの講義と併行して、理論と実技の基礎を“特別講義”として別枠できっちり指導します。

今回は、推拿塾本科上級コース1名、基礎科2名が同時の入塾となったので、しばらくの間、3名での特別講義が続きそうです。非常に楽しみです。

“推拿”は、中医学(中国伝統医学)の理論体系の基に成り立っています。
その理論の基礎となるものが『中医基礎理論』で中医学の生理観・病理観についての科目です。“基礎”とはいっても、決して初心者向けといった意味ではなく、中医学の根幹的な理論で構成されています。

かなりマニアックなことを書いているようにも見えますが、実は、漢方薬の処方や推拿鍼灸でのつぼの取り方、薬膳料理や気功など、すべてこの『中医基礎理論』が土台となっているのです。

            (うちで使ってる教科書。中医基礎理論と中医診断学との二部構成になっている佳書。)   

                                   ↓↓↓                  





話を戻します。
なので、新入塾生は、まず、この基礎理論をしっかり学習します。
いかんせん、今まで聞いたこともない語句のオンパレードです。
今まで考えたこともなかったような次元で物事を考えます。

最初慣れるまでは、辞書を片手に大奮闘!という感じでしょうか。
でもハマってくると非常に面白くなってきて・・・
気付いてみると中医学の魅力に取りつかれてしまってた、なんて事よくあることです。
《塾生の皆さんそうあってほしいと願います。》
かく言う私も、やられてしまった一人です。

という訳で、いささか強引ですが今日の締めです。
これからも中医学そして推拿の魅力を最大限に引き出して伝える為に、という姿勢で推拿塾での講義を進めていきたいと思います。
  


Posted by 滾法先生 at 18:10Comments(0)推拿塾

2012年11月03日

整体観念

なんか急に寒くなってまいりました。

これからの時期は特に首まわり、腰まわりを冷やさないことが肝心です。

1995年春 20代半ばで『推拿(すいな)』に出会い、魅せられ

現在、杵築で中国医学推拿整体小倉養生所を開いています

小倉一彦(おぐらいちひこ)です

公式HPはこちら⇒http://www6.plala.or.jp/ogura-youjou/



今回は中医学で体のしくみについて考える上で一番基本的なところになる
『整体観念』を紹介したいと思います。

本来は自然と人とに於ける整体観念と人体に於ける整体観念とを総合して考えます。
今日は、人の体に於ける整体観念についてのみ紹介します。

この『整体』の意味ですが、日本でいういわゆる"体を整える"といった意味でなく、"整った体"といった意味です。
教科書には『人の身体は臓腑、組織、器官といった構成要素が連絡し合う一つの有機的統一体である』とあります。かなり???なので、少しわかりやすく説明してみます。

人には生きるための様々なシステムが備わっています。
《たとえば、血液を全身くまなく循環させるシステムや消化吸収排泄のシステムなど》
そして、そのシステムを支えるために様々な機能活動が行われます。

ここで、人の身体を一つの『社会』に例えてみます。
そしてその『社会』が止まることなく動いている事で人は生命活動を維持できると考えます。

内臓、いわゆる五臓六腑はその様々な機能活動を担っている『企業』です。
五臓とは、肝・心・脾・肺・腎を指します。
六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指します。

その企業の中で、
五臓は、、『営業推進部』とでもいいましょうか、それぞれの機能活動をするための指令を出し実行する部門です。
六腑は、一言で言うと『工場』、一番重要な機能活動である消化吸収排泄が行われる場所になります。

そして、『そこで働く人たち』に当てはまるのが"気血(詳しく言うと"気"と"血"に分けられる)”といって五臓六腑それぞれで働き、各五臓六腑間や各五臓六腑と全身すみずみを行き来することで様々な機能活動を果たします。

気血が全身を行き来するためには、各五臓六腑と全身をつなぐ『道路』が必要です。それが、"経絡"になります。

つまり、"気血"が五臓や六腑で働いて、"経絡"を通って五臓や六腑と全身をくまなく流れることで様々な機能活動が正常に行われる、というわけです。
なので、逆に気血がうまく働かなかったり、気血の流れが滞ったり亢進しすぎたりすると、機能活動がスムーズに行われなくなり、身体の調子が悪くなってしまいます。

ようやく、、ここで経穴(ツボ)の登場です。
体表の経絡上には、"経穴(ツボ)"といって、経絡を流れる気血の流れを調節するポイントがいくつかあります。そのポイントである経穴(ツボ)を刺激して気血の働きを促進させたり、気血の流れを調節することで身体の調子をよくしましょう、というのが推拿や鍼灸の作用原理になるわけです。
  


Posted by 滾法先生 at 17:22Comments(0)推拿