2016年11月18日

力が入り続けるということと推拿

運動にしても、呼吸にしても、消化にしても、人の身体は緊張《力が入る》と弛緩《力が緩む》が互いにバランスをとることで、正常な活動を維持している。これらは自律神経《交感神経と副交感神経》の働きによるところが大きい。

ストレスや疲労の蓄積など様々な原因でこのバランスが崩れると、多くは緊張の方に偏り《交感神経優位》、気がつかないような微妙な力が入り続け、その状態が続くと身体の不調として現れる。肩首廻りでおこると肩こり、胃でおこると胃痛や消化不良、心臓でおこると動悸や胸の痛みなど、いろいろな部位でおこる可能性がある。

中医学ではこういった現象を 主に『肝の疏泄機能』の失調としてとらえる。いわゆる力が入り続けることで『気の流れ』が悪くなり気が滞った状態《気滞》になると考える。その気の滞りが血の滞り《瘀血》水の滞り《痰飲》を生み、その悪さに拍車がかかって体のあちこちで不調をきたす。

推拿ではまず、背中にある『足太陽膀胱経』という経絡に沿って揺らぎの手法を施していく。この『足太陽膀胱経』には五臓六腑のツボが集中している。ここを丁寧に刺激することは、この経絡の気血の流れを促進して内臓の活性化に非常に役に立つ。もちろん、首、背中、腰と体幹に沿って通っているため、体幹部のリラックスにも通じる。

次に局所、症状のある部位周辺のツボ・経絡を刺激する。ここは、揺らぎの手法に様々な手法を交えて刺激していく。
それから『足厥陰肝経』上にある『太衝』『章門』『期門』などのツボを刺激する。ここは揺らぎの手法ではなく、点穴・内功といった推拿独自の手法で刺激する。手で緊張具合を確かめながら施療していく。徐々に何かを仕上げていくといった感覚だろうか。

だから推拿はやめられない。
力が入り続けるということと推拿
力が入り続けるということと推拿
『推拿(すいな)』は、中国古来から伝わる『ツボ』・『経絡』を使った自然療法です。

『推拿(すいな)』では、皆さんの身体の状態に合わせて『ツボ』を選んで刺激します。そうすることで『気血』の流れが活発になり身体の状態が良くなっていきます。

『小倉養生所』では、上海発祥の『滾法(こんぽう)推拿流派』の代表的手法であるゆらぎの手法『滾法(こんぽう)』を中心とした手法を使って施療します。


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Posted by 滾法先生 at 16:48│Comments(0)推拿
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