2016年12月16日

寒邪の悪行

12月も半分が過ぎ、杵築でもようやく(?)初雪が降り天気も冬模様、寒くなってまいりました。寒さや冷えは中医学では寒邪と言ってこの時期の代表的な悪玉と考えます。その悪さレベルはかなり高い(‘Д’)。

寒邪の悪行
              杵築はここまで降りませんが

◎寒邪の悪行その1:陽気を損傷させる。
これはつまり身体を温める力を鈍らせるってこと。身体を温めきれないということは生命活動が鈍化してしまうということで、免疫力も低下するし内臓の機能も低下運動能力も低下してしまいます。

◎寒邪の悪行その2:気血の流れを滞らせる
寒邪が経絡や血脈《血管》に入ると、経絡や血脈は収縮して中を流れる気や血が滞ってしまいます。内臓の気血の流れが滞ると内臓の働きが悪くなる、筋肉やじん帯の気血の流れが悪くなると柔軟性がなくなって硬くなる、経絡の気血の流れが悪くなると痛みの原因にもなります。結果的に悪行1の陽気の損傷にもつながります。

◎寒邪の悪行その3:経絡や筋肉、皮膚を引きつらせる。
身体は各組織を縮ませ引きつらせる《力が入る》ことで寒邪を体内に入れないようにします。寒いと体が縮こまる経験は誰にでもありますよねえ。鳥肌なんかもこの現象。特に高齢者は冬場寒いと動作も鈍ってしまう上に縮こまって歩いてつまずき転倒して怪我をしてしまうなんてこと、多いです《要注意》。ただ縮こまっているのは、自覚できる部位だけではありません。内臓や血管なんかにもこの縮こまり現象は起こっています。また、この縮こまりが慢性化すると、組織の硬化につながります。

寒邪の悪行
               寒邪の性質及び致病の特徴

簡単に言うと
寒邪《冷え》身体は寒邪をこれ以上入れないようにする身体に力が入る気血の流れが悪くなる組織が硬化するいろいろな機能が低下する痛みが出る
となります。

ですから、冷えは極力避けた方がいい。寒さに強いなんて人でも避けた方がいい。

『推拿(すいな)』は、中国古来から伝わる『ツボ』・『経絡』を使った自然療法です。

『推拿(すいな)』では、皆さんの身体の状態に合わせて『ツボ』を選んで刺激します。そうすることで『気血』の流れが活発になり身体の状態が良くなっていきます。

『小倉養生所』では、上海発祥の『滾法(こんぽう)推拿流派』の代表的手法であるゆらぎの手法『滾法(こんぽう)』を中心とした手法を使って施療します。


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Posted by 滾法先生 at 14:51│Comments(0)推拿
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